巻いて巻いて50年。えりも町らしさを極めた“昆布巻き”(昆布研究所/蝦夷桜美術館)
じゃがいもが丸ごと一つ昆布に巻かれてる...!そんな衝撃のじゃがいもの昆布巻き、通称「びっくり男爵」という変わり種からオーソドックスな昆布巻きまで、バリエーション豊富な昆布巻きをつくっている【昆布研究所】。
地元の漁師達により喜んでほしいとはじめた商品開発
【昆布研究所】はもともと、えりも町出身で札幌市内で昆布の加工販売業【札幌こんぶ屋】を経営し、日高昆布などを贈答用として販売していましたが、地元の漁師さん達がもっと昆布の美味しさに触れたり、喜んでくれる取り組みをしたいと昆布を使った商品開発をスタートし、“昆布巻き”や“昆布羊羹”といった昆布をより身近に美味しく楽しめる商品をつくりました。
「昆布は意外となんでも巻くと美味しくて、いろんな食材を巻いてみましたね。その中でもとくに美味しいと反応がよかったものを今でも販売しています」と【昆布研究所】の桑折さん。たしかに冒頭で取り上げたじゃがいもの昆布巻きにはびっくり。そのほかにも、鰊(にしん)や鰤(ぶり)、鮭の昆布巻きを常時販売しています。現在は地元で獲れた鹿肉を使った昆布巻きも新商品に加わりました。
名人がつくる、バランスのいい絶品昆布巻き
どれを食べても、昆布と中の食材の風味や食感がとてもバランスがよくて絶品。桑折さんの優しい人柄が感じられる優しい味わいです。日本酒やビール、お酒が進むこと間違いなし。保存期間が長く食べたいときに封をきればすぐに食べられるものまた魅力。どの昆布巻きもすごくおいしいので、食べ比べするのもオススメです◎
また、昆布羊羹は甘さ控えめで、昆布がほどよく感じられ、お茶請けにぴったり。これらをつくっている桑折さんは「北海道らしい食づくり名人」として認定されているおかた。北海道が認める名人なのです!自分だけでなく、より多くの人においしい昆布巻きを作ってほしいという想いから不定期で昆布巻きの作り方を伝授するお料理教室も開催しているんだとか。
美術館も併設する唯一無二の昆布屋 !?
そして、これらの昆布の商品を販売している【昆布研究所】は、なんと【蝦夷 桜美術館】も併設。独自の手法で段ボールに絵を描く「段ボールアート」の数々が展示されています。急に「段ボール !?」と思ったかたも多いと思いますが、この段ボールアート、もともと昆布が入っていた段ボールに描きはじめたことがきっかけ。地元の昆布を盛り上げたいという気持ちが段ボールにまで反映されています。
段ボールアートには、えりも町の風景や昆布漁の風景など地元に所縁のある風景が多く描かれています。段ボールの奥行きを利用した立体感のある絵は、唯一無二。小さなポストカードから大きな障子まで、異色の段ボールアートは圧巻。昆布巻きのパッケージのかわいらしいイラストも桑折さんが手がけたものです。
こだわりの昆布巻きと昆布の箱からスタートした段ボールアート。昆布巻きを買いに来たはずなのに、予想外に段ボールアートも楽しめる珍しい昆布屋さん。是非えりも町に来た際は【昆布研究所】兼【蝦夷桜美術館】にお立ち寄りください。
会社概要
昆布研究所(蝦夷桜美術館)
住所 : 北海道幌泉郡えりも町庶野649-17
電話 : 01466-4-7288