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新鮮な海の幸が勢ぞろい。えりも町を支える「えりも漁業協同組合」



直売店の外観写真

えりも町で唯一鮮魚が購入できる直売店

えりも漁業協同組合では、えりも町内外の美味しいものが揃うお土産選びにもぴったりな直売店を運営しており、 鮮魚や海藻、加工品まで常時100種類ほどの商品を取り揃えています。目玉商品は、その日の朝に開かれた競りで競り落としたとれたて新鮮な鮮魚。

八角とズワイガニの写真
2024年2月17日の取材時は、北寄貝、八角、ふのり、毛ガニ、ズワイガニ、ツブが並んでいた

直売店の担当の田中部長は毎朝競りに赴き、新鮮な魚介から選りすぐりの商品を仕入れています。日によって入荷状況は異なるものの、その時期にしか出会えない食材との出会いに溢れファンも多いのだとか。漁業者から漁具の被害を与える厄介者とされている『オオズワイガニ』が近年では人気を博しています。甘味が強く、蟹味噌が豊富でたまらない美味しさです。
早い日では午前中に鮮魚は売り切れてしまうのでオープンと同時に行くのがおすすめ◎ また、定期的に鮮魚のお得な販売会を行なったり、道内各地の飲食店がキッチンカーで腕を振るうなど新しい取り組みを行なっています。

直売店内部の写真
鮮魚だけでなく、干物や加工品などの取り扱いも◎お土産品は発送対応も可能

「えりも漁業協同組合の直売店の特徴はなんと言っても鮮魚です。組合の直売店だからこそ、新鮮で質のよい魚介を多く仕入れられるように心がけています。また、道内外の訪れる人からは口を揃えて“とにかく安い!”と言われます。

「灯台つぶ」のパッケージ写真

手頃なお値段でえりもの美味しさを楽しんで頂けるよう努力しています」と田中部長。そんな田中さんのおすすめはボイルされた『灯台ツブ』! 塩茹でにしたタイプと醤油ベースの特製ダレのタイプがあります。特製ダレタイプはそのままおつまみとして食べても美味しいですし、塩茹でタイプは熱を加えても柔らかいのでカレーなどの煮込み料理に最適です。

えりも町と言えば“日高昆布”!

えりも町と言えば日高昆布が有名だと知っていましたか? えりも町の沿岸は岩礁地帯が多く、昆布の胞子が着生しやすい地形をしているため昆布が豊富に育ちます。日高昆布の生産量の“6割”を生産する好漁場です。えりも漁業協同組合に加入する昆布漁師だけでも500〜600人はおり、ベテランの漁師たちが昆布の生産量を支えています。

商品の写真
えりも町ではメジャーな海藻「まつも」と日干しで高品質の日高昆布

その中でも「拾い昆布漁」と「船採り昆布漁」の2種類があり、特に船採り昆布漁の許可を持つ昆布漁師は経験豊富な熟練の漁師ばかり。拾い昆布は海に漂う浜に寄ってきた昆布を拾います。拾うといっても、漁は重労働で超過酷! 拾い昆布と船採り昆布。季節や漁師のキャリアによって獲り方の変化があるのも昆布漁の面白いところ。えりもの日高昆布は、そんな昆布漁師たちの努力の結晶です。出汁がおいしいのはもちろん、昆布自体も柔らかく食べやすいので煮物や佃煮にするのもおすすめです。

赤潮で変化した現在のえりもの漁場。待ち遠しい“春うに”

三年前、赤潮という現象で特産品のうに、まつぶ貝、たこなどがほぼ壊滅状態になり大打撃を受けた日高管内のえりも町。とくに、春に獲れるので春先に食べられる“春うに”として販売していた『エゾバフンウニ』が被害にあいました。えりも漁業協同組合は被害を受けた年からうにの稚貝を養殖、放流。海の生態系の回復に努めてきました。3〜4年ほどで少しずつ生態系は戻るとされており、今年〜来年には春ウニの再来が期待できるかもと待ち侘びている状況。海藻豊かな恵まれた海でたくさんの海藻類を食べて育った春ウニは、口に入れた時の磯の香りや口溶け感が絶品です。生食はもちろん、焼きウニやお吸い物でも楽しめます。これから先のえりも“春うに”の再来にも期待したいところです。

ウニとカニの写真
道内外にファンが多い『春うに』は香りと甘さが絶品

そのときどきの旬の魚介類を直売所やふるさと納税の返礼品でご賞味ください。

会社概要

店舗の外観写真

えりも漁業協同組合 直売店

  • 住所 : 幌泉郡えりも町字本町650番の1

  • 電話 : 01466-2-3939

  • 営業時間 : 9時から17時

  • 定休 : 火曜日


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